こんにちは。デザイン室のHamiです。
今回は2022年の弊社年賀状のデザインについて。
新年のメッセージをカタチにしていくプロセスを振り返りました。
「2022年はメッセージカードを送ろう」
毎年、年始のご挨拶の方法については、弊社の色が出ることや、これまでの感謝の気持が伝わるなどの観点で、一番効果的な方法を検討してきました。
今回も広報・企画のメンバーや代表と話し合った結果、「2022年の挨拶は紙でメッセージを送ろう」ということになりました。そして、「社内でデザインする文化を創っていきたい」とも。
そこで、デザイン室のメンバーで、イメージを考えることになりました。
昨年まではhtmlメールや動画など、オンラインでも届けられるもので配信してきましたが、今後はよりリアルの繋がりを大切にしたいという気持ちも込めて、メッセージカードになったのです。
ウェブと違って紙は質感も楽しめるツール。紙だからこそ表現できることを色々考えたり、模索していったりするプロセスを楽しみながら創ろう、と決めました。
概念的なものを具体的に
最初はスムーズにアウトプット、というわけにはいかず...苦戦を強いられました。
会社のバリューである「LOVE・CHAOS・GROOVE・ENJOY」をテーマに、デザインに落とせないか考えてみたり、会社の価値観である「ウェルビーイング」をテーマに考えてみたりしましたが、表現に何かが足りないと感じていました。
(実際に紙で印刷していきながらブレストしたときの様子)
イメージはなんとなくそれぞれのメンバーの頭の中にあっても、アウトプットまで落とし込むことは難しく、段々とイメージやアイディアにばらつきや偏りが生まれてしまい、次第にゴールイメージが見えなくなっていました。
原点に立ち返る
そこで、コピーをもとにもう少し掘り下げていくことに。
今回決めた今年のコンセプトは「新・結合」。コロナによって移動が自由にできなくなったことや、物理的な接触がなくなったことで、つながりがなくなることもあれば、新たにつながりが生まれることもあったかと思います。
イノベーター・ジャパンはこれから形成される「新しい」ネットワークによって、新たなイノベーションを生む役割を担っていく、という決意を込め、このコピーをコンセプトに選びました。
コピーが決まれば、ここからはさらに深堀をしていきます。例えば、”結合”ではなく、”新・結合”というのは何を意味しているのか? 結合とはどういう状態か? など、言葉に込められた意味を理解し、ビジュアルを考えていきました。
やっと見えてきたメッセージのカタチ
パターンを見せて共通項を取り入れて、またパターンを出す、というのを繰り返していきました。何度かパターンを作ってブレストを行ったり、紙にラフを描いたりしていくことで、少しずつ方向性が見えてきました。
イメージの方向性が見えたら紙の選定、今回は日本らしいシンプルなデザインに質感を感じられる「新バフンN 絹」という紙に決定しました。
(表面はシンプルにイメージとコピーを入れた構成にしています)
(裏面には代表のメッセージを入れたかたちにしました)
言葉の意味を理解し、共有していく
ブレストして、アイディアを共有しながら考えることで、自分が見えていなかった表現が見えてきたり、新なアイディアが思い浮かんでくるようになりました。言語に落とし込んで、その言葉の意味を理解し、ビジュアライズしていく、というのはイメージの認識をすり合わせるのに大切なプロセスだったと感じます。
おわりに
今後は紙の表現も生かしていきながら、デザインのお仕事の幅を広げていきたいと考えています。
普段ウェブでのデザインをしている方が紙でのデザインをする際の参考にもなると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!