へいよーぐっつすっす!ゲーマーかつネットミーム大好きなメディアコンサルタントのペロです。
今回は当社イノベーター・ジャパンの自社サービス、2023年度上半期に「tenpu」の担当になり、いきなり上半期MVPを受賞したスゴイ担当2人に色々インタビューしてみたのでご紹介します。
この記事はきっと
- tenpuをご利用いただいているユーザー様
- イノベーター・ジャパンってどんな企業なのかなと知りたがっている求職者の方
- 中小企業の社内コミュニケーション制度などに興味がある方
などに役に立つかもしれません。たぶん3分もあれば読了するかと思います。
tenpuは広告がない、送り先に配慮したファイル転送サービス
当社サービス「tenpu」はファイル転送サービスです。要はギガファイル便さんとかfirestorageさんとかと同じ、メールやチャットツールじゃ送りにくい、大きなファイルを送るためのサービスです。
元々は株式会社宣伝会議様のBOVA(Brain Online Video Awards)でやり取りされる大量の動画データや、当社が運用を代行している各メディア様の校了済み紙面/誌面PDFファイルなどを授受するのに、「いっそもうファイルの授受だけなら自分たちで作った方が安上がりじゃね?」と考えたのがキッカケで生まれたサービスです。うわぁー単純。ちなみに開発時は社内で「SUSHI FILE(スシファイル)」という仮称が付いてました。なぜスシ。
なのでファイルのダウンロード画面に広告がなく、代わりに美しい写真や送付者側が設定した背景写真が表示されており(※有料版のみ)、ファイルを受け取る側が気持ちよくダウンロードしたり、送信者側のブランディングやPRができます。
ちなみに当社イノベーター・ジャパンがファイルを送った際のダウンロード画面には、弊社東京オフィスの写真が背景になっています。他にないんかというツッコミはご容赦ください。
tenpuの開発/運営チームは6(+1)人
そんなtenpuの開発チームは現在6人。
という体制です。たべたつさんは後述の2023年上半期に実施したリニューアルのバックエンド開発を担当されていたそうです。
当社は半期に1回、事業貢献度やパーパスの体現度合を鑑み社員を表彰する社内制度があるのですが、2023年度上半期はこの「tenpuチーム」全員がMVPに選ばれました。
そこで今回はこのチーム専任であるお2人、PMのいとっぽさん、フロントエンドもバックエンドもこなすエンジニアのうじたさんにお話をお伺いします。
tenpu、いま赤字なんですよ
―― おつかれさまです!MVP受賞おめでとうございます。まずはtenpu、サービスとして今どういう状況にあるか教えてください!
いとっぽ
おつかれさまです! いや、今じつは赤字なんですよ。
―― ええ?!以前黒字だったはずでは・・・あぁ、人増えましたもんね
いとっぽ
はい、自分がPMを引き継いだ2023年4月からは人が増えましたからね。僕らの人件費を含めると赤字です。
うじた
基幹システムの乗り換えが終わって、サービスを強化していくところですからね。前年度から進めていた技術的負債の返却や古くなっていたミドルウェアの更新、サーバー構成の改善、ついでに実施したデザインの刷新が終わって、まさにこれから様々な改善・強化を行おうとするところなのです。
サーバーは元々スペックの高いサーバー1台構成だったんですが、現在では最低2台の冗長構成(1台あたりのスペックは抑えめ)、かつ負荷に応じてサーバーを増減できる構成になっています。これで障害等にも強くなり、コスト面でも無駄の少ない運用ができるようになっています。
いとっぽ
そうですね、8月に完了したリニューアルで、法人向けのUIが使いやすくなったり、ある程度サクサク使えるようになったりはしているはずですが、まだまだこれからですね。そのための人員増なのですが、現状だけ見れば単月赤字なのです。
ビジネス向けプランは急激な円安や様々な原価の高騰もあって、この機会にご料金を上方改定させていただいたところなのですが、ありがたいことに法人プランのお申込数は昨年同期比2倍以上に増えています。
―― 2倍?! 元々そう多くなかったとは思いますが、そんな状況なんですね
いとっぽ
なんだろう(笑)単にあまりPRしてなかったからかな・・・(笑)料金ページもリニューアルしてるんですが、お申込みボタンのCTRは従前の6倍ぐらいになってますね。
未経験&マルチロールな現場に飛び込んだら 新しい、色々なものが見えた
―― お2人の役割や、直近ではどんなことをされているか教えてください!
うじた
自分の専門はフロントエンドなんですが、tenpuチームでは上流工程からバックエンド部分まで、エンジニアリング全般を手広く対応しています。サービス運用の中でも開発協力パートナーとやりとりもするんですが、そういった役割も自分が対応していますね。人が増えたと言っても、分業化できるほどではないですし・・・
上半期のリニューアルでは要求事項レベルの整理はいとっぽさんがやってくれて、細かい仕様策定などは自分が、要件定義などは他の開発担当と一緒に議論しながら進めていましたね。
いとっぽ
自分の役割はプロジェクトマネージャー兼デザイナーです。事業計画の検討・策定から商品設計、GA4やMicrosoft Clarityを使った分析・・・などをやりつつ、本業であるデザイン作業を進めています。
上半期のリニューアルでは全体のディレクションもやっていました。
―― ・・・少人数プロジェクトだとよくある状況なのかもしれませんが、やはりマルチロールですね・・・! しかもお2人はまだ20代中盤、それぞれ未経験分野も担わなければならなかったと思います。スムーズに進まない部分はありましたか?
いとっぽ
はい、もう本当に分からないことだらけで、やはり未経験分野であるPMとしての責務、「何を実行して、何を実行しないか決断すること」にとても時間が掛かりました。
持っている知識では「こうしたら、こうなる」の解像度が低いので不安が大きくて、ずっと「どうしようどうしよう」の連続でしたね。正直今もですけど(笑)。特にリニューアルの直前直後は気が休まらなかったです。
PM初経験でがんばるいとっぽさんはサイクリストでもある
うじた
いやーホントに大変そうだと思ってましたよ(笑)。でもtenpuはUX/UIが強みであるサービスだから、いとっぽさんがPMで良かった事も多かったんじゃないかなぁ。デザイナーも兼任する形だったし、ビジネスに直結する部分をそのままデザインで解決できるところは決断早かったでしょう。そこは速度感出せてたと思いますよ。
何より未経験なのにちゃんとリリースまで持ってたことは誇っていいと思うな。社内MTGも延期予定(※1)もうまく収めて、結局そんな大きな問題や「予期せぬこと」は発生してないですよね。
いとっぽ
ありがとうございます・・・でも4月に引き継いだ時点ではリニューアルプロジェクト全体に「何が不足しているか」も分からなかったので、せっかく調整したスケジュールやタスクが崩れてご迷惑をお掛けしたこともありましたよね。なんとかうまくディレクションできていたなら良かったですし、着任当初に考えた通り、今回新しい分野の経験値が積めて良かったと思います。
うじたさんは上半期、どういうところが大変でした?
うじた
そうですね・・・実装している時間を除けば、やはり自分も初参加のプロジェクトだったので仕様やリニューアル内容のキャッチアップ、調査に時間が掛かりましたね。他のメンバーと一緒に延々とtenpu使ってみたりとか。
ただ、自分はそれ自体がツライとかは無くて、純粋にtenpuがなぜユーザーに選ばれるのか、自社サービスとしての良さを理解できるいい時間になったと思います。まぁでも、もうちょっとドキュメンテーションしておかないと大変ですね(笑)
いとっぽ
うじたさんは自分がぜんっぜん分からないシステム/エンジニアリングに関することなどを丁寧に教えてくれてたんです。それが無ければ調整やスケジューリング、もっとうまく進められなかったと思います・・・。本当にいつもありがとうございます。
誰が欠けてもムリだった、自社サービスのリニューアルプロジェクト
―― 仲いいですね(笑) なんかもう分かったような気がしますが、お2人から見てMVP受賞の要因は何だったと思いますか? 今はどんな気分でしょう?
うじた
うーん、まず今回いただいたのは「チーム賞(※2)」ですから、僕たちだけの何かが評価された受賞じゃないんですよね。上半期に実施したtenpuのリニューアル、誰が欠けても成功しなかったと思うし、参加してたメンバーが皆やるべきことをやれるだけ頑張ったから無事完了できたんだと思います。
職域・職階問わずみんな積極的に意見出ししてたこととか、ちょっと他のプロジェクトより特徴的だったかもしれません。
いとっぽ
自分もうじたさんと同じ意見ですね。あとはそうだな・・・tenpuのリニューアルが社内で議題に挙がってから2年半ぐらい経ってると思うんですが、それがようやくリニューアルできたこととか、あとはチームメンバーが若いのでその補正とかもあるんじゃないかな(笑)
うじた
それかー(笑)
いとっぽ
リニューアルできて良かった、表彰されて嬉しい、って気持ちはあるんですけど、表彰直後(※10月上旬)なんかはリニューアルの効果・影響がまだ分からなかった部分もあって、その不安の方が大きかったですし、さっき言った通りリニューアル後の色々がようやく落ち着いたところなので、今は「まだまだこれからだ」っていう気持ちの方が強いですね。
うじた
自分も同じです。嬉しいとは思うんですけど、リニューアルしてオワリではないので、やるべきことが山積してるぞという気持ちです。表彰時の気持ちは・・・圧・・・いや、期待を感じました(笑)
当社「OMOSAN RADIO」にもよく登場するうじたさん(中央)は大変人当りのよい頼れる仲間だ
tenpu、もっと使い勝手良く、説明が無くても使えるサービスに
―― 引き続きお2人はtenpu担当なわけですが、サービスの今後をどう考えていますか?
いとっぽ
「適当にファイルだけ送れればいいや」ってユーザーさんはそもそもtenpuを使わないと思うんです。きっとtenpuを気に入ってくれて「いいよ」っておススメしてくれるような人を増やしていかないといけないと思うので、ファンが付いてくれるようなサービスになればいいなと思っています。具体的にはまだ、形にはなっていないんですけど。
うじた
自分はtenpuは「使い勝手がいい」、ということが強みの1つだと思うので、細かいデザインやインタラクションなど「ちょっとしたところ」みたいな良さを追求していきたいなと思いますね。ユーザビリティだけでなくアクセシビリティも意識したり。
あとはグローバル対応するとか?
いとっぽ
あぁ、それもありますね! tenpu、少しだけですが海外からも使ってくれている人がいるんです。米国からだと月次2,000UU、アジア圏だと月次1,500UUぐらいかなぁ。日本人なのかな?
―― そうなんですね! 日本と海外でファイルのやり取りをされてるんでしょうか。であれば多言語対応とかでしょうか?
いとっぽ
その可能性もありますよね。送信/受信側どちらであれ、海外の方にも気持ちよく使ってほしいです。多言語対応もアリかもしれませんが、理想は「言葉が無くても使える」状態じゃないかなと思います。
―― では未来のことを考えると、どんな人に参加してもらって、一緒に今後tenpuを良くしていきたいと考えますか?
いとっぽ
今は売上を上げないといけないので、営業やマーケティング系の方だと嬉しいです。
うじた
そうですね、有料プランもどんどん使ってもらえないと、せっかくの良さも完全には伝わりませんし、広報・マーケ系の方に参加してもらえれば嬉しいですね。
―― 本日はありがとうございました。
いとっぽ & うじた
ありがとうございました(笑)
いかがだったでしょうか。当社が目指す、社員が重視すべき価値(Value)4つのうち2つが「Chaos(見通しが立たないシチュエーションに飛び込めるマインド)」と「Groove(異なる考え、タレントを持つメンバー同士で相互に高め合える動き)」ですが、現tenpuチームはまさにそれを体現できているのではないかと思います。
外部から見ていれば決して若さによる補正などではなく、2023年上半期にチャレンジャブルなリニューアルプロジェクトを成功させた同チームは、きっとそういうところが評価されたんじゃないかなぁと思うのですが。
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『OMOSAN RADIO』は、2021年8月より始まった、株式会社イノベーター・ジャパンの社内ラジオです。代表渡辺、コミュニケーションマネージャー(広報)高尾の2名で、社内のイベントや業務、メンバーについて語るチャンネルです。
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