こんにちは、広報担当をしているコミュニケーションマネージャー 佐藤です。
「創業ストーリーインタビュー」のコーナーです!
よく考えたらイノベーター・ジャパンってどんな会社・どんな人たちの集まりだろう?そんな疑問から
始まったこの企画、話が尽きず盛りだくさんの内容になったので何回かに分けてお届けしています。
第二話は、「社会・組織に対する想いが創業の動機だったのか?」です。
前回の話からあった、「プロジェクトからのアウトプットも重要だけど、中の人たち自身がよかったと思う、みたいなこともプロジェクトの非常に重要な成果なんじゃないかなと思っていて。」という話があり、この渡辺の強い課題感が創業に至った動機なのでしょうか?
より詳しく深掘りして語ってもらいました。
インターネットバブルが創業の動機?
佐藤「創業前のプロジェクトを通じて、GROOVE感がもてなかったり、中の人を幸せにすることが叶わなかったことから創業の動機になったということでしょうか?」
渡辺「ん〜、動機もいろんなことが合わさっていて。
元を辿っていくと高校生の時にWindows95があって、そこからインターネットバブルがドンドン広がったことが一番初めの動機かな。そのあと、インターネットを使ってビジネスをするためにはどんな予備的な要素が必要なのかを考えた時に、大学ではビジネスを学び、初めての就職先はエンジニアリングがわからないと作れないので、しばらくシステムエンジニアとして働いてみよう。その次は事業開発をしたいので社内ベンチャーができるところに行こうということでサイバーエージェントに行ってみたり。20代の頃は起業のための修業期間として考えてた。」
渡辺「その時は、システムエンジニアとして企業・組織の”バックエンド側”の仕組みを作っていて、インターネット広告代理店ではマーケティングやBtoCのサービスというどちらかというと企業・組織の”表側”のシステムを作っていた。両方共通していたのはITだったんだけど、企業の"バックエンド側"と"表側"のITが分断されていて、一気通貫にされていないと思った。クライアントにとっては繋がっているものなので一気通貫して考えられるといいよな〜とその時から思っていたかな。」
日本に圧倒的に足りない要素は「IT・デザイン・マーケティング」
渡辺「あと、サイバーエージェントにいた後半に、海外拠点の立ち上げでしばらく日本を離れていて得た経験や視点が結構重要で、日本を客観的に見ることができた。日本を離れる前はいろんな企業・組織が元気が無くなっていて、暗雲が立ち込めるような雰囲気があるように感じていたんだけど、いざ海外に出てみると日本に対する期待やブランドは高くて、そこにギャップを感じたんだ。
なぜうまくいかなくなっているのかなと考えた時に、諸外国の元気のある会社と比べて、日本の企業には圧倒的に足りない要素があった。それが今やっている、IT・デザイン・マーケティングだったんだ。我々が外部の企業として、色んな企業にIT・デザイン・マーケティングが提供できれば、日本の企業もまだまだ世界に通用できる企業に進化できるかなと。これが創業した時の一番初めの考えかな。
質問の答えになっているかな?」
佐藤「創業の動機なので合ってます!ちなみに、他にあったりしますか?」
自分の時間やエネルギーって有限のリソースーそれをどう使っていくかは重要なポイント
渡辺「他には、学生時代からベンチャーやりたいと言っていたけど、10年ぐらい引っ張っていて。その当時いたサイバーエージェントも居心地が良くて、黙ってればそこに落ち着いちゃうだろうなと。何のために20代やってきたのかなって考えた時に自分を鍛えるためにやってきたのに、じゃあ実践に移さないとどうするんだ、と考えたのが30なりかけの頃。今やらないと一生やらないだろうな、と思ったのでえいやと始めたのが2010年だね。」
渡辺「あと、しばらく大企業でやってきて思ったのは、自分の時間やエネルギーって有限のリソースなので、それをどう使っていくかは重要なポイントで。自分は色んなことを考えることが好きだし、やってみたいと思うんだけど、そのエネルギーを組織の中で決まったレールの中で使っていくことにスッキリしていなくて、忖度をしたり、やりたいことができなかったりすることは気持ちの良くないことで。自分の考えることにエネルギーや精神を使ったほうが自分的にハッピー。もちろんしんどいことも多々あるんだけど、相対的には自分に合っていると思ったから自分で会社をやってみるって決断をしたって感じかな。」
小学生の時の将来の夢は”コンピューター会社の社長”
佐藤「ちなみにベンチャーをやりたいと思ったのは高校生の時ですか?」
渡辺「高校生の時にはもちろん自分の意識にはあったんだけど。潜在意識にはずっとあったみたいで、小学校の卒業文集を読み返した時に、”将来の夢”の欄に「コンピューター会社の社長」ってあって。その時から意識としてなんかあったのかなーって」
佐藤「初志貫徹ですね。ちょっと言い方悪いかもしれないですが、もし同級生にこんな感じの人がいたら鼻につく感じかなと思うんですけど。」
渡辺「あ〜、当時は見た目危ないバンドマンだったから、そんなこと思っているとは周りの人は全然知らなかったと思う。当時の同級生に会うと、将来こんなことをやるようなイメージではなかったと思う。」
佐藤「そうなんですね〜意外です。小学校卒業より、もっと前は他に将来の夢ってありましたか?」
渡辺「ぼんやりと覚えているのは、車が好きで。車が運転できる仕事だからタクシー運転手になりたいっていうのはあったと思う。あと創作活動がすごい好きで図工や詩を書くというのはよくやってたかな。」
”インターネットは革命的だった”、その感動を忘れず自分のものに
佐藤「何かを作ることや新しいものに取り組むとか、車とか機械やエンジニアリングに興味があったんですね。私は小学生の時にMacに触れたのがパソコンの最初ですが、渡辺さんが最初に触れて、すごいな!と思ったのはいつですか?」
渡辺「パソコンっていうものに触れたのは高校一年生ぐらいで。小学生の頃はワープロ。小学校4年生ごろにうちにやってきて、タイピングはその頃からやっていたかな。何か文章をワープロで作って、先生に見せたりしてた。大枠にはコンピューターなんだろうね。
高校生の時に初めてパソコンがうちに来て。Windowsでメモリ16Mのそんなやつ。そこで感じたのが電話回線を繋ぐことでダイアルアップでインターネットに繋がることができて、インターネット通信と言ってた時でニフティサーブとかの掲示板があって不特定多数の人がコミュニケーションをしてたり、海外情報にアクセスすることは革命的だった。将来的にココで何かできるというのを直感的に感じていたね。」
佐藤「その感動を忘れてなかったんですね。この想いを自分のものにするために起業を志したと。」
おわりに|次回に向けて
創業の動機の話から、昔話にまで展開して、同世代としては懐かしい気分になった時間でした。
次回は、「創業時のドタバタを語って!」
一人で始めた創業時のドラマに迫りたいと思います。
合わせて、他の「創業ストーリー」も一緒に読むとよくわかります。
ぜひどうぞ。
第2話「社会・組織に対する想いが創業の動機だったのか?」