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アートマガジン「URASAN」リリース秘話を聞いてみた【後編】

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高尾 有沙

※アートマガジン「URASAN」リリース秘話前編はこちら

アーティストが発する“信号”を、感じてほしい

ーー前回に引き続き、当社が2月上旬にリリースしたアートメディア「URASAN」について、弊社の渡辺さんにお話をうかがいます! 前回、メディアの中には敷居が高く感じてとっつきにくい媒体もありますが、「URASAN」は肩肘張らずに聞けるものを目指しているというお話がありました。それ以外で、URASANを作る上でこだわっているポイントはありますか?fdgfっhgじゅtyfht
ボーカリスト小林貴子さんのインタビュー

実際には自分がアーティストに対してインタビューをしていますが、編集する時には、「そのアーティストの声以外は全部カット」しています。なるべく雑音というか、世界観を薄めるようなものを排除しているところが、こだわっているポイントですね。実はインタビュー中もあえてリアクションをワンテンポ遅らせて(笑)、編集しやすくしています。

ーー徹底していますね(笑)。インタビュアーとのやりとりではなく、アーティストそのものに注目してほしいということですね。

そうですね。人は明確に発しているもの以外にも、何らかの情報を発信していると思っています。音だけでどこまで伝わるかは未知数だけれど、なるべくそういった情報までお届けしたいですね。

ーー例えばどんなものですか?

これは音では伝わらないんだけれども、「準静電界」と呼ばれているものがあって、それは電波のように空気中を伝わる性質はなく、人の周りに静電気のように常に分布しているものです。人間自身が感じることができる、「誰かがいる感覚」につながっているとも言われています。だから、アーティストが発する信号のようなものも、「URASAN」で伝えられたらいいなと考えています。people-g49096e40b_1920ーー言葉にしているものだけではなく、間(ま)や息遣いなどにも、情報が含まれているということですね。

そうです。このご時世にわざわざオフィスに来ていただいて、コンデンサーマイクでこだわって録っているのは、そういったところを感じてほしいからです。

ーーあえて音で発信している理由は、他にもありますか?

ふぁdhgf現代の情報収集への「アンチテーゼ」みたいなものもありますね。僕たちは情報収集の手段として、文字情報や動画など、目ばっかり使っていますよね。その結果として、口癖があるのと同じように「見るグセ」、「聞きグセ」というのが出てくると思うんです。その「クセ」によって、情報をある程度自分が受け取りやすいように加工してしまうこともあるのではないかと思っています。

だからなるべく、フレッシュな情報を信号として届けられたらいいなと考えています。それで、あえて文字を使わなかったのです。あsfdgfsーー以前私が聞いた話ですが、Youtubeは耳で聞いて、目で映像を見て、さらに文章まで書いてあるから、ほとんど解釈の余地がないそうです。だから、入ってくる情報はたくさんあるのに、意外と頭を使わないで見られるから、楽なんじゃないかと。

たしかにそういう要素はあるかもしれませんね。

ーー「URASAN」は、その逆なのかなと感じました。あえて情報を絞ることで、アーティストの声以外の情報、信号のようなものも、感じ取ってほしいということですね。

アートとの関わりは、新たなビジネスの種に

ーー「URASAN」は今後、どのようなコンテンツを発信していくのでしょうか?

bgrfvdcs元々はリアルな空間をイメージしていたので、それが実現できればいいなと思っています。一方、オンラインメディアの「URASAN」としては、コンテンツを拡充していきたいですし、せっかくアーティストの方が集まってくれているので、彼らと何か協働もしたいと考えています。

最終的には、「URASAN」をきっかけに素晴らしいアーティストの方々が日本だけではなく海外でも活躍できるような場を作れたらいいなと思いますね。

ーー単発の接点ではなく、今後も引き続きご縁をいただきたいということですね。

「URASAN」に限らず、株式会社イノベーター・ジャパンは、「日本にある良質なものを海外に届けていきたい」「グローバルで認められるようなことをしていきたい」と考えながら、日々の業務に取り組んでいます。それはこれまでも、今後も変わらない方針です。
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ーー当社がアート的な事業をやったり、アートにプロジェクトとして関わる可能性はあるのでしょうか?

我々もアートのプロではないので、直近で大きなビジネスになるとは考えていません。ただ、個人的な興味もあるし、先端領域にいるとは思います。先端領域の近くには何か新たなビジネスの種があると思うので、今後も積極的に関わっていきたいとは思っています。

数年前には、音楽家の渋谷慶一郎さんが手がける「Scary Beauty」というアンドロイド・オペラのプロジェクトをお手伝いさせていただく機会がありました。今後も、何らかの形でそういった支援ができると嬉しいし、支援することで我々の知見にすることもできそうですよね。

インタビュー対象は拡大予定 起業家やお坊さんにも!?

ーー今後も多くのアーティストを取り上げていきたいということですが、「URASAN」においての「アーティスト」に定義はありますか?

一般的には、「アーティスト」はアート作品を作っている、創作活動をしている人、という切り取り方かなと思います。一方、我々はアーティストをもう少し広く捉えていて、「社会の中の見えないひずみや歪みを感じ取り、メッセージを発信・アクションしている人」や「ミッションを持っている人」というニュアンスで考えています。

職業的にアーティストとして活躍している人でなくても、「URASAN」の上では、アーティストとして扱うこともあるかなと思います。もしかしたら起業家や、お坊さんなど宗教家なども、アート的な感覚を持っているかもしれません。shfdgf今は立ち上げ時期なので、聞いている人が分かりやすいように、職業的にも考え方としても「アーティスト」という人を優先的に取り上げています。将来的にはインタビュー対象も拡大していきたいなと思います。

ーー「メッセージを発信・アクションしている」、「ミッションを持っている」アーティストを毎回お呼びしていますので、どの方のお話もとても刺激的ですよね。

そうですね。刺激を受けるし、アーティストの方々の行動力に我々も圧倒されます。見倣っていきたいです。

ーこのメディアに興味を持ってくださった方に、メッセージをお願いします。

リリースしたばかりで、インパクトも知名度もまだまだありませんが、「関心がある」「価値がある」と思ってくださる方には、ぜひ「URASAN」を応援して、広めていただきたいと思います。

また、我々もアーティストのネットワークが無限にあるわけではないので(笑)、「このアーティストは、きっと『URASAN』に合うから!」というご意見がありましたら、自薦・他薦を問わず、ぜひご連絡いただきたいと思います。インタビューは肩肘張らずに進行しますので、アーティストの方はぜひ気軽にお喋りにいらしてください。bgrfdvcsx
ーーリリース以来、SNS経由で「この人もURASANで取り上げてほしい!」というご連絡を、早速いただいています! 今後もご連絡をお待ちしています。 本日はありがとうございました。

<ライター:平岡、取材・編集:高尾>

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