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故郷の景色がわたしの「表」

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aoki

このエントリーは「イノベーター・ジャパン Advent Calendar 2021」20日目の記事です。

こんにちは。

Advent Calendar初チャレンジ、&donutsプロジェクトのmisaです。

いよいよ近づいてきた年末。帰省を予定している方も多いのでは。

テーマ「表と裏」に沿って、故郷で染み付いたわたしにとっての「表」景色について書いてみたいと思います。みなさんにとって当たり前の故郷の景色を思い浮かべながら、読み進めてもらえたら嬉しいです!

故郷で染み付いた感覚

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わたしは静岡県の富士山にほど近い街で生まれ、高校卒業までの18年間をその土地で過ごしました。進学を期に上京しそのまま就職、結婚後は湘南へ引っ越し、気づけば故郷を離れてからの月日の方がすっかり長くなってしました。

言葉も、生活スタイルも、すっかり静岡色が消えかけているわたしですが、それでもいまだに染み付いてる感覚があります。

それは、富士山の姿。

故郷の街では、富士山はごく日常にあった景色であり生活の一部でした。季節の移り変わりや一日の天気予報、自分のいる方位を確認する術は富士山。夏の夜には、山頂を目指す登山者たちの明かりが綺麗に見え、母とよく眺めていたものです。

北の方角に、向かって右手に宝永山が見えるその山の形。それがわたしにとって疑いようのない、つまり「表」の富士山でした。

故郷を離れた後の気づき

故郷の街では身近だった富士山。上京した当時、初めて住む土地が変わり、その姿が見えなくなったことは、生活の大きな支えを失ったようで強い不安を感じたものです。大袈裟ではなく本当にです!

なんとなく恥ずかしくて誰にも聞けませんでしたが、「みんなはどうやって方角確認をするのだろう」と真剣に疑問に思ってもいました…。

「こんな世界があるなんて!」

冷静に考えれば当たり前のことですが、まだまだピュアだった10代のわたしにとっては、衝撃的な気づきであり、それまでの価値観が変わる大きな出来事でした。

そして今

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現在は、天気予報も方角確認も富士山を頼らない生活スタイルに慣れましたが(笑)、いまだにしっくりこないのが富士山の「形」。
よく旅番組などで映し出される別の土地や、いま住む湘南から見えるその形は、幼少期からインプットされた記憶と異なるので、まだなお違和感があります。冬の澄んだ空気や夕暮れ時の、湘南の海岸からみる姿なんてとっても素敵で大好きですが、どこかよそゆきのような、「これじゃない」という、そんな感覚が続いているのです。

表富士・裏富士論争など色々ありますが、そんな大きな話ではなく、「自分の常識が必ずしも他者(他で)の常識ではない」というわたしの学び。
これも、最近よく耳にする「アンコンシャスバイアス」の一つなのでしょうか!?

誰かにとっての表は誰かにとっての表ではない(裏)かもしれない。

みなさんにとっての表はどうですか?
楽しみな帰省を前に、ふと共有してみたくなった故郷にまつわる話でした。

明日の「イノベーター・ジャパン Advent Calendar 2021」21日目の担当は、IJビジネスの根幹を支える頼もしいインフラ屋さん、k_yagi23さんへバトンタッチ!

明日もぜひお楽しみに☆

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