このエントリーは「イノベーター・ジャパン Advent Calendar 2021」13日目の記事です。今回初めてOMOSANの記事を担当します、ナナチャンヌです。
今年のAdvent Calendarのテーマは「表と裏」。
テーマに関係のない内容でも良いのですが、律儀にテーマ通りに書いてみたいと思います。
味付け海苔の表裏
私が表と裏と聞いて思い出すのは味付け海苔。え?何の話?と思ってしまったらすみません(笑)
子どもの頃、兄と味付け海苔の味がついている側は表か裏かで言い争っていたことがありました。
私の考えは、味がついている側が裏、味のついていない側が表。
一見、無味なのに裏からじわじわと味がある、その方がお得感がある!と主張していました。
一方の兄は、表にガツンと味がある方が断然うまい!
一目見て味がついてると分かるから味付け海苔たる所以であって、そうでないと焼き海苔と変わらない、と反論。
兄も私も当時小学生ながら、毎朝、激論を繰り広げていました。
そんな熱戦に父は「なかなか哲学的や!」と応戦しつつも、
母の「そんなんどっちでもいいから、早よ食べて!」の一言であっけなく終了するのがいつものパターン。
あれから二十数年...今も結論は出ていません。
内緒の名前の必要性
表と裏の話でもう一つ。
6歳になった息子は、世の中のいろいろな言葉に興味津々なお年頃。
先日、いじめ問題のニュースで、「裏アカで悪口の書き込みがあり...」というキャスターの話を聞いて、息子が一言。
「ウラアカって何?」
私は説明の難しさに、「えーとね〜、裏アカっていうのはね〜...」ともうタジタジです。
結局、アカウントの説明はゲームに例えてプレイする人の名前みたいなものだとし、その上で、裏アカについては、他の人には自分がプレイしてるって分からないようにつける内緒の名前のことだよ、と説明しました。
6歳児に伝わったかな〜と思いきや、鋭いツッコミがきました。
息子:「内緒だから悪いことするの?」
私:「内緒だからって悪いことするのはダメだよね」と教科書通りなことを言うと、
息子:「じゃあなんで内緒の名前をつけるの?」
...またもや母、窮地です。考えた挙句、
私:「お母さんもお仕事の時とお家のときとは違うお母さんになるし、〇〇(息子)だって、保育園の先生には、家でずっと甘えてるの内緒でしょ?家での〇〇は外では内緒にしたくない?だから内緒の名前も必要なのかもね。」
なんて、少し論点をずらして説明しました。
息子:「じゃあさ、外でも家でもいい子にしてたら表も裏もスーパーいい子じゃん。」
と息子は一旦納得した様子でしたが、親心としては、外で頑張ってる分には家で多少ワガママでも甘えん坊でも良いと私は思っているので、内緒にしたい=ダメなこと、と思って欲しくなくて、
私:「けどさ、ずっといい子だと疲れるから家では少しワガママでもいいけどね。」
と息子を気遣って念押しすると、
息子:「それじゃあ、お菓子もう一個食べていい?」
と調子にのる人。ちゃっかりもう一個ゲットしたせんべいにご満悦で裏アカの「う」の字も忘れている様子でした。
あんなに一生懸命、説明したっていうのに!
表と裏の切り替え
息子への説明は終えたものの、『人の表と裏の顔』について自分の考えを整理してみました。
最近、息子の質問をきっかけに自分の考えをまとめることが多いです。
少し前までの世の中では、『ウチとソト』、『仕事と家庭』、『オンとオフ』等々、表裏の関係ってはっきり分かれていたと思いますが、最近はそうでもないですよね。
裏アカでの悪口のように、表になることのない完全な裏側で悪いことをすることは言語道断だとしても、個人が自由にSNSで発信できるようになったり、共働きや副業が一般的になったり、趣味が仕事になったり....
と、様々な理由から今までは裏とされていたことが表になることって珍しくない世の中だと思います。
そこで私の至った結論は、
「表の反対が裏である。」
はい、当たり前です(笑)
でも、表に対して裏が一つではないことと、状況によって今、どちらが表かを自分で決められることが、今っぽいかな、と。仕事をしているときは従業員の私が表。息子と話してるときは母の私が表。趣味の活動のときはファンの私が表。
役割の多い現代人にとっては表をコロコロと変えていきつつ裏が表を支えていて、でも裏がずっとサブじゃないのが自然なことのように思います。そして表に対して裏がいくつもあるからこそ、表をしっかり支えられるような気もします。
もし表の肩書きが一緒でも裏の顔も一緒ってことはありえないので、裏こそがその人らしさが出る大切な要素かもしれないですよね。
美味しい海苔のように
冒頭の海苔の話。
え?戻るの?戻っちゃいます(笑)
ずっと平行線のままの兄と私の意見がピタッと一致することがありました。それは、
「贈答用の味付け海苔はどちらが表、裏でも美味しい」
スーパーの海苔とは違う一流の海苔はどう食べたって美味しいんです!
これこそ、まさに表裏一体。表が一流なら裏も一流なんですよね〜。
2021年もあとわずか。2022年は一流の海苔のように表も裏も磨きをかけて美味しい毎日を過ごしたいと思う年の瀬です。....我ながら無理矢理なまとめ方...ま、いっか。
明日の担当はメディアコンサルタントのぺろさんです!
お楽しみに〜。