こんにちは!高尾です。
さて、2023年3月に、当社初のSRE(Site Reliability Engineer)として新しい仲間である唐津さんが入社してくださいました。
そこで今回は、「どうして入社したのか?」そして「入社してみてどうだったか?」などを聞いていきました。
新メンバー・唐津さんに話を聞いてみた!
ー唐津さん、今日はどうぞよろしくお願いします。普段はリモートだと思うのですが、早速お会いできて嬉しいです!
はい、普段は兵庫県でお仕事をすることになるのですが、今週は東京オフィスで、色んなメンバーと交流できればと思います。
ーありがとうございます。まず、簡単な自己紹介をお願いできますか?
はじめまして。SREの唐津です。3月1日に正社員として入社しました。僕も荻島さんなどと同様、異業種経験組で、現在社会人9年目ですが、エンジニアとして4年目のキャリアとなります。
ー異業種で働かれていたんですね。
新卒入社した会社で営業1年、その後に大学職員を5年弱、ここでエンジニアに職種転換をし、インフラエンジニアとして3年くらい働いて、今に至ります。終始和やかにお話しいただきました
ーお仕事の紹介、ありがとうございます。では、普段休日はどんな過ごし方をしているんですか。
休みの日は勉強をしていることが多いですね。高校時代からギターをしていて社会人になってからも続けていたのですが、エンジニアになってからは勉強していることが多くて。そろそろ再開したいな〜という気持ちもあります。
あとは、自分の子どもがもうすぐ生まれることもあり、それについていろいろ考えたり準備したり、というのもありますね。
唐津さんが大学時代の、貴重なバンドの際のお写真をいただきました!かっこいい…
ーお子様と3人の生活、楽しみですね!では、ここからは現在に至るまでのキャリアについて色々聴かせてください。まず大学時代ですが、どのような勉強をされていたんですか?
心理学のなかでも、認知心理生理学という、脳波・心拍を計測してその結果から心理を解き明かす、という学問を専攻していました。人間が自分でコントロールできない生理的な変化を観測して、科学的なアプローチで心理を探っていくことに関心がありましたね。
ー人間関心が強いんでしょうか。きっかけはなんでしたか?
正直、きっかけは当時進路を決める頃に流行っていた「ライアーゲーム」ですね。かっこいいなと思ったのがきっかけです。僕は昔から、「人はこんなに見た目は一緒なのに、なんでこんなに考えることが違うんだろう?」という疑問を持っていたので、それを明らかにするために「心理学」を選びました。
ーなるほど、かねてからの興味関心だったんですね。大学生活はどうでしたか?
コピバンサークルにも入りつつ、卒論を中心として勉学にも没頭できたので良い時間を過ごしていましたね。卒論では「他者に指示された行為は誰の行為か?」をというテーマで研究に没頭していました。
ただ、研究を続けるなかで、「研究における限定性」についての気付きもありましたね。
ー限定性…というのは?
心理学の実験は、計測の関係上、見たいところを絞って見るために、条件を厳密に統制した、ある種非日常な環境で行います。また、結果は統計的に処理されるので、全体の傾向と個人単位で見たときの結果が一致するとは限りません。
TVやビジネス書などでは、日常の中で万人に活用できるノウハウのように紹介されるケースもありますが、正確な知見を得たければ論文を読む必要があるな、と。 エンジニアとして働く上でも、公式ドキュメントなどの一次情報を確認することは非常に重要なので、この視点は今も役立っていると思います。
ーなるほど…そこから1社目では営業に従事したんですよね。どのような経緯だったんですか?
正直、「何をやりたいか」はそんなに決めずに就職しました。むしろ安定性が欲しかったので。入社してみてからのギャップを感じることも特にありませんでした。会社に対する不満もなく、楽しく働けていたものの、やっていくうちに気づいたことがあり。
ーどんなことだったんですか?
仕事は「意識するしないに関わらず、誰かのためにもなるし、邪魔にもなりえる」ということです。家電品など、日常生活に密着した商品も販売していたのですが、自分の販売している商品がいろんな場面で使われているのを見るんですよね。同時に、販売店には競合となる企業の商品が並んでいてシェアを取り合っていて。自分の仕事が何らかの形で社会とつながっているという認識が強くなるなかで、「自分が何をやりたいのか」ではなく「誰のためになりたいか」を意識するようになりました。
「誰のためになるか?」を突き詰めたキャリア、そして大学職員へ
ーそこから大学職員になられたと。これも業界の変わる大きな意思決定ですよね。
はい。先にお伝えした「誰のためになるか」を突き詰めた結果、大学職員というキャリアを選択しました。
新卒時代もそうでしたが、僕は自分自身が明確にやりたいことがある人ではなかった一方で、「エネルギッシュに自分のやりたいことに集中している人を応援・サポートしたい」という気持ちは継続して持ち続けていることに気づきました。
また、「何らかやりたいことはあるけど、何をしたらいいのかわからない人をサポートしたい」という気持ちもあったことから、大学職員という職種を選びました。自分自身が大学時代に学ぶことが好きだったこともあり、すんなりと選択できましたね。
ー新天地に飛び込んでみて、いかがでしたか?
楽しいし、やりがいも大いにありました。ただ、働く中で自分自身のキャリアについても改めて考えたいと思うことがあって。
ーというと?
多くの学生は、卒業後に企業に就職するなどの形で、社会に出ていきますよね。そうなると、社会・企業からどのような教育を期待されているのか、という観点も踏まえて、大学はどのように教育の質を保証するか検討する必要があるわけですが、その中で「人生100年時代」などのキーワードを見聞きすることが多くありました。
ー最近流行っているキーワードでもあるように思いますが…
学生のことだけではなく、「では自分はどうなのか?どんどん変わっていく時代のなかで、自分は100年もののキャリアを築くことを考えているのか?」という内省に転換されていきました。
実際、大学という業界自体は、国全体の少子化の影響で将来的に厳しくなっていくことがほぼ確定していましたし、「100年時代を生き抜くポータブルスキル」という観点でも、大学職員としてのスキルは業界固有性が高いものだなと思いました。
仕事自体はやりがいもあり、楽しかったのですが、100年時代を念頭に置くと、キャリアの選択肢をコントローラブルにしたいと思い、職種転換を決めました。
ーそこで「エンジニア」というキャリアが選択肢に上がったんですね。
はい。ちょうどコロナ禍の直前だったのですが、当時、ちょうど教育業界にオンラインサービスが普及し始めてきた頃でした。オンラインで学べるようなサービスや、新しいテクノロジーで教育のあり方が変わっていく事例を目の当たりにし、新しい技術に関わることや、自分の能力を高めること、それによって多くの人に貢献できるのではないか、という期待を持てるようになりました。
「100年時代を生き抜けるスキルとは?」考えた末のエンジニアの道
ーエンジニアへの職種転換と聞くと、かなりハードな印象を持ちますが、実際になってみてどうでしたか。
エンジニアは新しい技術に触れたり、日進月歩な面が強く、知識のアップデートが常に求められる職種です。自分は勉強するのが好きなタイプなので、自分にフィットした職種だなと感じました。それがしんどかったらあまり向いていなかったかもしれません。
また、動機という観点では、大学職員のときと同様、インフラエンジニアも、「誰かのやりたいことを裏から支える」という観点では、自分の軸からずれていないなと思っています。手段は変わっても、やりたいことは変わらなかったという感じで、違和感はありませんでした。
ーエンジニアはまさに天職と言えそうです。それまで取り組まれていたお仕事から転職しようと思ったきっかけはあったんですか?
大きく2つありました。
1つ目はエンジニアとして、よりサービスに踏み込んだ働き方がしてみたかったから。。
前職では、多くのお客様のサーバをお預かりして、24時間365日、有人で運用保守を行うサービスに携わっていました。お客様の大切なサービスが常に安定稼働できるように、縁の下の力持ちとして支えられる仕事だったのですが、基本的にはインフラに関わる部分のみが対応範囲になります。
そうなると次第に、ユーザに価値を届けるところに注力したい気持ちが大きくなりました。特にアプリケーションやシステムの価値を高めるところに関わりたいという気持ちが芽生えてきたことが大きかったですね。
2つ目はライフの転換点だったから。
僕の家には子どもがもうすぐ生まれるのですが、まずは働き方をチューニングする必要が出てきました。業務の特性上、当時は生活が不規則になりやすい面もあったので、もう少し柔軟に働ける環境だと、子育てにもより向き合えるのではないか、と考えるようになりました。
また、子どもが生まれるとなると未来のことも気になります。将来の世代のためになると自分が思えることに挑戦したいと思ったこともいち要因となりましたね。
「ウェルビーイング×テクノロジー」で見つけた、当社で働く面白さ
ーそこからお仕事を探していく段階になると思いますが、当社を知るに至ったきっかけはなんでしたか?
転職サイトをいくつか見ていて、GreenでSREやインフラエンジニアで検索したら出てきたからです。
ー単にインフラエンジニアやSREだといろいろな求人があると思いますが、なにか他社と比較して違いがありましたか。
自分の職種や経験とあっていることだけではなく、「ウェルビーイング」という思想面にも触れているのが珍しく面白いなと思いました。僕はもともと心理学をしていたので、「個人の幸せ・自己実現・心地よいあり方」などに興味があったし、自分自身もライフイベントとして子どもが生まれる上で、今後どうやってバランスを取って自分の時間を使っていくかを考えるタイミングだったので、「ここなら自分の叶えたいスキル・ライフがどちらも手に入るのではないか?」と考えるようになりました。ー好印象を持っていただけて嬉しいです(笑)。選考自体はどうでしたか。
カジュアル面談で、CTOの山岡さんとエンジニアの小野寺さんとお話しました。お二人の落ち着いた雰囲気から、そういう方が多そうな会社だなという感想を持ちましたね。
ベンチャーによくある「イケイケ」な感じというよりは、相互尊重なコミュニケーションを大切にしているなと思いました。
面接のなかで「これから子どもが生まれる」ということも伝えられたし、子育てしながら働ける事例を複数聴くなかで、形骸化した取り組みではなく、働き方を尊重しているということを感じることができました。
ー内定受諾の決め手はありましたか。
カジュアル面談の後応募して、改めて面接の場でもそういった雰囲気の良さを感じられたのと、技術面については正直に、「自分はこういうところはでき/できない」を伝えても、ネガティブな受け止め方というより、一緒に身に着けていこうという好意的なスタンスを感じられたことも安心材料になりました。
それから、技術は何かを実現するための手段だと考えているので、技術だけではなく、企業理念だったり、大学職員のときの「やりたいことを意思を持っている人をサポートしたい」という観点で、もともと自分の関心領域と重なるなと思ったのが決め手にもなりましたね。
さまざまな職種や立場の人と働き、価値を生み出すSREの仕事
ーなるほど。実際に入社してみて、いまはどんなお仕事をしているのですか。
お客様のオウンドメディアや裏側のデータベースにおいて、不足している情報や整備すべき情報を整備し直すところや、コスト面・セキュリティ面でより良くできるところはないか?というのを考えていくお仕事をしています。
ー今までのお仕事と異なる点はありますか。
はい。前職でもエンジニアをしていましたが、周りには同じ立場のエンジニアが多かったです。この会社では、アプリケーションエンジニアやディレクターなど、さまざまな職種の方と仕事をしていく機会が多く、自分の視点と異なるものも見たり聞けたりするところが楽しいなと思っています。
ー社内でのコミュニケーションはどうですか?
エンジニアチームは、「自走できるところは自走させてくれ、難しいところは相談できる」という環境があるなと感じています。エンジニア同士の距離感も、近すぎず遠すぎず、冷たくはないが程よく合理的で、ちょうど良い心地よさを感じています。
ー合理的というのは、どういうところに感じたのでしょうか?
外部のツールを積極的に使って効率化していこうとしている点ですね。エンジニアの使うツールだけではなく、オンボーディング・経費精算などを含めて、効率化を進めている印象を受けました。
ーこれまでいろいろな会社に所属していたご経験があると思いますが、社風には違う点がありますか?
全然違いますね(笑)!1社目は、いろいろな仕組みがしっかりしている大企業、2社目は大学の、教授や学生もいる独特な民間とは異なる雰囲気、3社目は大阪のベンチャーで堅苦しいというよりはフランクで元気だったので、どれも当社と違って、そういう差異も興味深いなと思っています。
ーそう言っていただけてなによりです。入社して実務面で大変なことはありますか?
転職あるあるかもしれませんが、まずツール慣れ。Slackなども会社によって運用ルールが異なるので、慣れていこうと思います。また、コミュニケーションについては、自分は割とかしこまりがちなので、もうちょっとフランクに気軽な感じにしていきたいですね。
ー私もどちらかというと慇懃無礼がちなので分かります(笑)。
丁寧なだけならまだ良いのですが、簡潔に伝える、というのは意識していきたいです。技術的なところについて誰かに質問するときに、なるべく調べて、その内容を詳細に伝えようとしがちなのですが、もっと簡潔に伝えられるよう、自分のコミュニケーションを柔軟に変えていきたいと思っています。
ーえらいですね…! 働き方の面ではいかがですか?
入社してすぐは9時〜18時の定時制で働いているのですが、試用期間が終了したらフレックスタイムになります。そうなると、自分である程度コントロールできるようになるのでありがたいなと感じています。
休憩が柔軟に取れたり、中抜けも勤怠につければ可能だったりするので、今後赤ちゃんができた際にも、例えば産院に荷物を届けたりといったことを、病院側の指定した時間であっても臨機応変に対応できたりするのは助かるなと思っています。
スピーディな開発環境の実現へ。SREとして実現したいこと
ー確かに!本人がコントロールできないような制約がある場合に、この働き方は良いのかもしれませんね。では次に、今後の展望を聞かせてください。まずは直近のところから…
短期的なところで言うと、SREとして成果を出すことですね。
前職がインフラエンジニアという職種で、重なっているところもあれば、新たに身に付けないといけない、使い慣れないといけないところもあります。活かせるところは活かし、新たに身に着けていかないといけないところについてはしっかり学習しながら成長していきたいと思っています。
ー具体的にはどんな学びをしていく予定ですか?
SREはインフラエンジニアの知識だけではなく、アプリケーション側の知識も必要になります。それだけではなく、現状すでにTerraform というインフラをコードで管理する技術も導入されており、今後さらに運用をブラッシュアップしていきたいというフェーズにあります。
まずは、社内の人に色々伺いながら、現在の設定を確認して、キャッチアップしていきたいです。
ー中長期的な展望はありますか?
ゆくゆくは、読み解いたものを運用するだけではなく、改善提案や理想的な形を考えていきたいと思っています。
サービスやインフラの信頼性を担保することはもちろん、エンジニアの開発体験を向上させることも、SREとして重要な役割だと考えています。
開発者のみなさんが、より気持ちよく開発に取り組める状態を作っていければ、例えば新機能の開発・既存機能の改善といったことを、よりスピーディに実現できます。
SREと一言で言っても、どう実践・適用するのかは組織によって異なるのですが、大事になるのは、チームとしてコミュニケーションをしっかり取って、得意・苦手部分を伝えつつ、チームとしてユーザへの提供価値を高めていくこと。新しい技術を導入することなども含め、チャレンジに寛容な風土があると感じているので、そこにつながるような提案や仕事の仕方を習得していきたいです。
ーはい、そういうお仕事をされていくことを楽しみにしています! 最後に、今後入社を検討している人にひとことお願いします。
エンジニアチームについての宣伝となりますが、まずストレスなく仲間とコミュニケーションでき、雰囲気が良いです。
また、毎週技術書の輪読会や技術協議をして技術力を高める工夫をしているので、技術力を高めたい人にもおすすめできるのではないかと思います。
さらに、技術力向上の観点以外にも、ディレクターなど、エンジニア以外の職種の人ともコミュニケーションを取れる点も、おすすめポイントですね。違う視点や刺激を得られるのは、エンジニアとしてのキャリアにも活きる点だと思います。
ーこれからのますますのご活躍、応援しています。ありがとうございました!エンジニアチームリーダーの田部さんとともに
編集後記
唐津さんの穏やかで淡々とした、それでいて好奇心の溢れるお人柄がひしひしと伝わってくる、あっという間の1時間でした。インタビュワーと学問領域に一部重なりがあり、アカデミックトークに花が咲いたのも、個人的には楽しい時間になりました。
これから共に試行錯誤しながら組織を作っていけることがとても嬉しいです。これからどうぞよろしくお願いします!
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