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パンデミックを切り抜けるために必要なリーダーのマインド

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Christer Windeløv-Lidzélius(ビジネスデザインスクールKaospilot校長@デンマーク)

日本の皆さんこんにちは。Christerです。

私とアンドレスの紹介記事を除いて、これが8本目の記事となります。数字の8を横にした「∞」の文字は、無限を意味します。企業とその経営者、マネージャーが今日巻き起こる様々な変化の中で「無限に」生き残っていくには、自らを確信し続けなければなりません。そこで今回は、自らの企業の未来を切り開くためのマインドについてお教えします。

ビジネスにおける新たな警告

今現在、世界中で大きな変化が起こっています。国家間、国内、地域内とその範囲はさまざまですが、ここ20年でビジネスの市場はより複雑になり、その悪化が止まる兆しはありません。競争の激化や、顧客の需要変化だけにとどまらず、株主や、政府、組織内の人材からの企業へのプレッシャーもより強くなっています。
株主はより多くの企業利益を要求し、省庁からはさまざまな法規制をかけられ、組織内からも売り上げや企業倫理、企業理念に関して対立が起こることもあるでしょう。このような状況の変化はあらゆる場所でおきており、政治的理由や技術発展などその根源はさまざまです。そんな状況の中でも、企業組織は巧みに生き延びていかなければならないのです。

世界は大きく変わっていることは、20年以上も前からわかっていたことです。これらの変化は、ビジネスのあり方・そして経営者のリーダーとしてのあり方を一変してきました。今回は、現在とそれ以前のビジネスの変化への対応についてをシェアしたいと思います。面白いことに、昔からずっと繰り返し同じことをしていることがいくつもあるようです。時代の変化に合わせて、進化していかなければならないのに!

リーダーとして革新を遂げるには

私たちは、これまでの記事でも経営者は全ての決定を下す「 Cowboy Number One」ではなく、変化に対応し、順応しようとする「Learner Number One」になるべきだとお伝えしてきました。リーダーは、すでに見つかっている対応策に頼るのではなく、それらに疑問を持ってより良いものを見つけようとする姿勢を持つべきです。

経営者に必要なリーダーシップとは?

1953年にエベレストに最初に登頂したとして有名なエドモンド・ヒラリーの例をあげましょう。彼がその年に成し遂げたエベレスト登頂は全世界の人々に知れ渡った偉大な業績です。しかし、あまり知られていない事実は、彼がその前年に登山に失敗しているということです。その失敗のあと、彼はイギリスの王立地理学会への入会が承認されました。学会への入会式で彼はエベレストの写された巨大な写真を自ら掲げ、こう言いました。「次は絶対に倒す。君は1年後も変わることはないが、俺は進化する!」と

COVID-19のパンデミックが終わる頃には、経営者は会社の中で一番積極的に学び、進化しようとする人物でないといけません。目を覚まして、将来を見据えてみてください。

未来を切り開くには

「人生は後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない。」(後悔先に立たず)という言葉は、デンマークの哲学者・キルケゴールが産んだものです。この言葉には、リーダーとして、自分を磨き続けることをやめてはいけないという意味がこめられています。さらに、謙虚に、時には人生を振り返ることが自分を進化させる唯一の手段だということです。これは、人生において自分が正しい道を歩んでいくためには必須なのです。また、別の哲学者は「人生において、困難や問題を全て無くすことはできない。私たちは、次々と現れる新しい困難や課題がそれまでのものより面白いことを願うことしかできない。」と言いました。

皆さんならできます。やるなら今です。明日の世界を変える力となれるように行動してください。今日を変えるのではありません。今日はもう過去のことだから。将来を変えるのです。地球の未来は、社会の未来は、あなたの未来でもあるのです。あなたの力で、最高な未来を作り上げてください。未来はただ与えられるものではありません。あなたや、あなたの仲間の行動によって、良くも悪くもなってしまうのです。だから、自分が飛び込んでいきたいと思えるような未来を自ら作ってください。今が、あなた達の世代が先の見えない未来を切り開くことができるタイミングなのですから。

今回は、変動を続ける現代社会において、リーダーが持つべき考え方をシェアしました。

Thank you.

Christer

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