日本の皆さん、こんにちは。
デンマークのKaospilotの校長を務めているChrister Windeløv-Lidzéliusです。今後noteでイノベーションやチームマネジメントについて情報発信をしていく予定です。本当は英語しかできませんが、日本のパートナーの協力によって日本の皆さんにも私のナレッジを共有できればと思います。
今回の記事は私の自己紹介です。
Self Introduction
私は様々な側面を持っています。学校の校長、起業家、教授、作家、音楽家です。2006年からKaospilotの代表を務めています。
オランダのティルブルク大学で戦略、リーダーシップ、イノベーションを中心とした研究分野で博士号を取得しました。
その後、ブラジルのセントポール・ビジネス・スクールの戦略とイノベーションを専門とした客員教授、ストックホルム芸術大学のリーダーシップとアントレプレナーシップを専門とした准教授、ナノテクノロジー企業Cemecon Scandinaviaの会長、スピロ・スクール・オブ・ビジネスの会長などを務めています。
これまで20年以上にわたり、リーダーシップ、戦略、イノベーション、アントレプレナーシップの分野で活動してきました。日本を含む25カ国以上で民間企業、NGO、公的機関への講演や企業へのコンサルティングを行っています。また、国際的なメディアやデンマークのメディアにも頻繁に寄稿しています。このnoteでも一部を日本語で発信していきます。
プライベートでは、デンマークのオーフス郊外にある小さな農場で、妻と4人の子供たちと暮らしています。
校長を務めるビジネスデザインスクールKaospilotとは
Kaospilotはデンマークのオーフスで運営されている私立学校です。リーダーシップやアントレプレナーシップを中心とした短期・長期のプログラムを個人や企業に提供しています。フルタイムのプログラムや専門的なプログラムに加えて、コンサルティングサービスやクリエイティブなワークスペースも提供しています。1991年にスタートしたこの学校は、日本からチリ、オーストラリアからカナダまでの組織と協力してきました。
ユネスコ、Fast Company、BusinessWeek、Forbes Japan、Monocle、El Paísなどの国際的なメディアにも取り上げられています。革新的な教育法、社会的イノベーション、ビジネスデザインに焦点を当て、実生活に即した教育を提供することで、教育分野でのイノベーターだと言われいます。全日制のプログラムの卒業生は、約1/3が起業家、50%以上がプロジェクトなどのリーダー、67%以上が民間企業に就職しています。
イノベーションを起こすために様々な企業が直面している課題
日本でも多くの企業がイノベーションを必要としています。私がこれまでイノベーションを中心に、研究や組織へのコンサルティングをしてきた中で感じている、イノベーションに関する課題をいくつか簡単にご紹介します。私の研究と経験から言うと、これらの課題はさまざまな線に沿って論じることができます。
イノベーションを理解していない課題
イノベーションとは何か、なぜそれが重要なのか、イノベーションはどこから生まれるのか、イノベーションのプロセスとは何か、などを理解していません。私たちはイノベーションという言葉をよく耳にしますが、その完全な意味を考えることはほとんどありません。言葉が一人歩きし、理解が追いついていないのが現状です。
イノベーション戦略策定の課題
イノベーションは混沌と秩序の間、クリエイティブとデータ分析の間に存在しています。しかし多くのリーダーは、イノベーション戦略を持っていません。
準備の課題
何をすべきか、どのようにすべきかを知っているからといって、慎重な分析と適切な準備がなければ、チームでイノベーションを起こすことはできません。
実行の課題
始めることは重要です。しかし実行の継続は更に重要です。どこに焦点をあて、どのように取り組みを継続していくのかを考えなければなりません。
ニーズの把握への課題
現実を見ずに計画は立てられません。社会で何が必要とされているかを察知し、それに応じてうまく対応する。それだけではなく経験に基づいて計画を作ることも重要です。
サービスの普及と定着への課題
プロダクトやサービスは、市場に認められてこそ価値があります。普及とユーザーへの働きかけをいかに効果的に行うかが重要です。
学習への課題
非常によく忘れられていることですが、人として、組織として、私たちは成功や失敗から学び、より良くなることができます。このことは多くの場合、忘れられています。結果、失敗は繰り返されています。
もう少し冷たい言い方をすれば、皆さんのイノベーションに対する注目度に比較して、実際にイノベーション戦略を開発し、その戦略が将来の成長の源になるように行動している時間の少なさは驚くべきことです。
また、多くの企業にとって、イノベーションをどのように考え、どのように取り組むべきかという古い考え方に囚われていることも課題となっています。関係性理論や複雑性理論からの教訓は、経営慣行や組織文化や構造の膿であることが多いのです。
イノベーションを部門や企業内の限られた機能として考えることにはいくつかの利点がありますが、最近のデジタル化のように、それが特定のエリアに定着しているかもしれないとしても、組織のすべての部分に浸透する必要があります。
今後の更新について
最初の投稿を閲覧頂きありがとうございます。
今後は上にあげたような課題について、どのような解決策があるのか、事例や動画コンテンツを絡めながら、皆さんに有益な情報を発信していきます。
デンマーク在住ですが、オンラインが発達した今、このように我々は国境を超えて情報を共有できます。今後は日本からイノベーティブなサービスやプロジェクトが生まれることを支援していきます。
Christer
最後にSNSのリンクを張っておきますので、気軽にコンタクトください。
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