突然ですが、アルムナイ(alumni)という言葉を知っていますか?
もともとは、「卒業生」「同窓生」などを意味する言葉だそうなのですが、最近では、企業の人事用語として、退職した元社員という意味で使用されることもあるそうです。「アルムナイ採用」とか「アルムナイネットワーク」という言葉であれば、皆さん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ここでは、退職した元社員を対象にしたアルムナイのお話をしたいと思います!
なぜ、今「アルムナイ」なのか?
採用と離職率、どの企業も避けては通れない重要課題ですよね。特に近年、若年層が同じ企業で働き続ける割合が低下傾向にあり、時代に合わせて人的資本の再定義をし直す時期なのではないかと思います。
そんな時代のなかで、もし、企業主体の退職者のコミュニティがあればどうでしょうか。うまく活用できれば、会社側からすると再雇用や外部委託の機会をつくることができます。また、退職者や転職者にとっても、元いた職場に戻るということは、企業への信頼のバロメーターとなるので、一石二鳥なのです。
このように「アルムナイ」は、採用コストの削減や、企業ブランディングを見直す点で、注目されつつあるようです。
ということで、アルムナイのメリットはこんな感じ!
- 人材確保とリクルーティング
- 企業ブランドの向上
- 退職者のネットワークと社内外の情報共有
- 従業員の満足度向上
- 資金調達と支援
アルムナイを制度化し、退職者がコミュニティに参加してもらえるようにするためには、企業の信頼や職場の満足度を上げる必要があるので、企業としての取り組みが必須ですね!
アルムナイイベントはじめました!
イノベーター・ジャパンでも、退職者とつながりを持ち続け、イベントやネットワーキングなどで、情報交換しながら楽しめるコミュニティ活動をできないだろうか?
ということで、とりあえず、第1回、スモールスタートで行ってみました!まずは、有志メンバー2名でコンセプトとスタンスを合わせるところから始め、行いたいことのアイディア出しを行い、スケジュールから逆算してタスクを決めていきました。
はずせないポイントは以下の3つにしました。
- 継続できる仕組みをつくる
無理のないタスクと目標(◯名集める!などの人数目標はなし) - 低コスト
スピード重視で、まずは始めてみることから進める - 主催者も楽しむ
イベントが義務にならない取り組みにする
お試し感覚で開催ということを会社関係者ともすり合わせ、オフィスを会場(以前innoCAFEという取り組みをしていたものを踏襲)として利用することで、コストを最低限に抑えました。
その後、アルムナイグループのFacebookを作り告知と集客、ゲーム感覚で自己紹介できる出し物の準備(こんなツールがあると便利)と、当日の進行用のスライドを作成。最後に食べ物をドリンクを宅配で頼んでおいて準備完了です。
インベント当日、参加者は、退職メンバー2名、現役メンバー10名ほど、集客に苦戦した感が滲みつつではありましたが、過去の社員の面白話や仕事の内容などで盛り上がり、無事に終わることが出来ました。
アルムナイイベントの感想
知らなかった会社の過去の話を当事者から聞くことで、親近感と組織に所属している感を味わえたということが発見でした。最初は退職者メンバーの参加者が少なくて、どうなるかと思いましたが、こちらの想像以上に大いに盛り上がったイベントになりました!
(ただ、準備中に気づいたのですが、主催者側2名が退職者との面識がほとんどない!連絡する経路がない!ということで集客に苦戦したのでした笑)
退職者メンバーと親しくて、声がけしてもらえる人と密に連絡とるべきだったということが反省点でしたが、今後は退職者のネットワークも活用しながら、ゆるく続けていきたいと思います!
↑ポーズ頑張りすぎてブレブレの集合写真www