HOME Design 「頼れる」デザインチームの作り方 ~スキルマッピングを使おう~

「頼れる」デザインチームの作り方 ~スキルマッピングを使おう~

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Juri

こんにちは。andonutsプロジェクトメンバーでデザイナーのjuriです。

今回は 当社のデザインチームで取り入れている「チーム作り」に欠かせないフレームワークを紹介したいと思います。

イノベーター・ジャパンのデザインチームはどんな動きをしているの?

まず、当社では同時並行で多数の案件が動いています。プロジェクト専属のデザイナーがいるわけではなく、タスクごとにデザイナーがアサインされる形です。
また、アサインされたからといって独力で進めるのではなく、プロジェクトを横断してレビューし合ったり、不明点を聞き合ったりと、チームで協力しながら進めています。

今回のタイトルについて、なぜ「強いチーム」や「良いチーム」でなく「頼れるチーム」と呼ぶのかですが、どのプロジェクトでもデザイナーにしかできない領域の仕事が存在し、デザインチームは会社全体に串刺しするように関わるポジションであり、デザイン室は会社全体から「頼られる」存在でなくてはならないと考えているからです。

そのため、誰がどのプロジェクトに入ってもいいように、各自が全てのスキルを網羅できるといいのですが、デザイナーの守備範囲は多岐にわたるため、よっぽどの「つよつよデザイナー集団」でない限り、現実的には難しいと思います。なので、それをチーム単位で補うため、メンバーそれぞれの特徴、個性をチーム内で把握しておく必要があります。

そこで当社で取り入れているのが「スキルマッピング」です。現在はfigmaを使ってワークショップ形式で行っています。skillmapping

スキルマッピングで見えてくるもの

デザイナーがカバーしなければならない領域の様々なスキルを「得意」「苦手」「好き」「嫌い」で縦軸、横軸にそれぞれ現状の自分が持ち合わすスキルの度合いの近いポジションにマッピングしていきます。これによって、チーム全体で偏っている部分が見えてきます。

例えばメンバーの大半が「〇〇が得意かつ好き」にマッピングしていたら、それはチームの強みになりますが、「△△においては全員が嫌いかつ苦手」にマッピングしていたら、それはチームとしてのウィークポイントであると言えます。

全ての領域で満遍なく得意、もしくは特定の領域を好きなメンバーが一人でもいると、チームとしてはバランスがとれ、安定して力を発揮することができます。
もしくは、チーム全体として「ここが弱いな」というところが見えると、入って欲しい未来のメンバー像も見えてきます。そうすることで、チームとしての理想像に近づけていくことが可能だと考えています。

これは、デザイナーのキャリアについても同じことが言えると思います。skillmapping2

デザイナーがキャリアを積むということ

デザイナーとしてキャリアを積むということは、「専門的な道を極める」か、「得意な何かと何かを掛け合わせて強みとする」か、もしくは、「デザイン領域のオールラウンダーになる」かのいずれか、だと私は考えています。そう考えると、デザイナーのキャリアアップは険しい道に感じられますよね・・。

しかし、闇雲に色んなことに手を出そうとするより、こうして全体として見えてきた課題を個人に落とし込んでみると、キャリアアップの道筋が見えるのではないでしょうか。「これは好きだけど、まだあまり得意とは言えないな・・」みたいなスキルを「今後ここを伸ばしていこう!」と捉え直す感じです。チーム内で宣言してみるのもいいかもしれません。

まとめ

頼れるデザインチームの作り方の話からデザイナーのキャリアアップの考察までを綴ってみましたが、私はチームとして働く上で一番大事なことは「チームワーク」だと思っています。そのためには普段からのコミュニケーションが欠かせませんね。今年も早いものでもう師走です。コミュニケーションを深めるため、今年は久々の忘年会に勤しみたいと思います!

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