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イノベーター・ジャパンの会社サイトはなぜ日英併記なのか?

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高尾 有沙

こんにちは!株式会社イノベーター・ジャパン広報の高尾です。

今回は当社代表取締役の渡辺さんに、「イノベーター・ジャパンの会社サイトはなぜ日英併記なのか?」という質問を皮切りに、グローバル展開や英語に対する考え方、情報収集の方法、世界を広げていく方法について、あれこれお伺いしていきます。

「グローバルに使われること」を目指す

ーー本日は、当社からの公式な発信で特に大事にしていることについて、渡辺社長にお話をうかがっていきます! まず、当社のコーポレートサイトは日英併記ですが、どのような点を重視しているのですか?

株式会社イノベーター・ジャパン(以下、当社)を創業する前はサイバーエージェントで働いていて、海外事業部に所属していました。海外で働くことが多かったので、次第に単一国民・単一民族という考え方が不自然に感じるようになりました。0000.site特にインターネットを軸足にする中で、「ボーダレス」という強みがあるのに、ドメスティックにするのは無駄なんじゃないかなと。インターネットのサービスを見ても、日本発で世界で使われているものは、そこまで多くないですよね。

ーーなるほど、たしかにそうですね。

日本の企業が日本人のためにやっているビジネスは多いけれども、結局、グローバル勢に買収されることが多かったりもします。だからせっかく我々がインターネットのマーケットにチャレンジするならば、後から潰されるのを分かっていながら国内で小さくやるよりは、「あくまでグローバルに使われること」を目指してやるべきだし、そうしないとあまりチャレンジする意味がないかなと。

そして、「もしグローバルに使ってもらえるものを創るなら?」と考えたとき、「日本人だけではなく、グローバルチームでやるべき」だと思いました。創業当初から、イノベーター・ジャパンという会社は、多国籍軍でやっていくだろうなというイメージがありましたね。1111.watanabesanーーそう考えたら、少なくとも英語くらいは対応しておく必要があるということですね。

以前、「SaaSを創る時、日本向けに作って日本に最適化したものは、後からグローバル化するのは難しい」という話を大学院で聞いたことがあります。

グローバル向けに創ったものを、ローカライズすることは可能です。例えば、ソースコードは全世界の人が共通に修正・追加できるけれど、それがもし日本語しかなかったら、日本人しか扱えなくなり、進化が遅れていくことになりますよね。

「マスター版はグローバルにして、ローカライズ版で日本語に対応すればいい」という話で、たしかにそうだなと思いました。

ーーそこを目指すのであれば、当社も日本語だけでやるべきではない、ということですね。

例えば、福岡のヌーラボ社は外国籍のメンバーが多く、輪のなかに一人でも非日本語話者がいたら英語で話すというルールがあるそうです。グローバルチームにするなら、必ず必要なルールですよね。

「社内コミュニケーションは英語」が基本ルール

ーー当社にも日本語話者でないメンバーがいて、全社ミーティングの資料作成は英語で行っています。皆さんが割と抵抗なく英語を使っていますね。

そうですね。今はそんなに多くはないですが、当社には初期の頃からアジア圏の人を中心に多国籍の人が入ってきていました。日本人のメンバーが多数だと、つい日本語中心になりがちですが、全社のミーティングは必ず英語併記にしたり、Slackもgeneralチャンネルでは日英併記にするルールにしています。

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ーー英語の研鑽についても、会社からの後押しがありますね。

英語に関わらず、業務を遂行するのに必要なスキルは補助をしています。積極的に学習してほしいと思っていますから。

ーー渡辺さんは去年から、社内で「インプットの情報に関する感度をグローバルに広げていくべき」だとおっしゃっていましたね。海外の情報と日本の情報は、時差があるものでしょうか?

大前提として、英語の情報を日本語に翻訳する時点で、タイムラグが発生します。それが知識というレベルになると、3〜5年は時差が発生してしまいます。そのビハインドはかなり致命的です。それだけではなく、日本語に翻訳された時に落ちている情報も多数あるでしょう。だから、どうせニュースを見るのであれば、NEWをまとめた生の情報の方が良いですね。できるだけ一次情報に近いものに触れることですね。4444.newsーー積極的に一次情報に触れることが大事、ということですね。

それだけではなく、「積極的に外に出ること」は必要だと思っています。当社は地方自治体や地域のお手伝いをすることも多いのですが、さまざまなプロジェクトの中で現地の人から出てくるのは、「ここには何もないからね」という悲観論です。

我々からすれば、そこには色々な産物やチャンスがあるようにも見えるので、それは目線の違いなのだと思います。

ーーー自分の慣れた場所にいると、強みやメリットは分からないということですね。

そう。一歩外に出ると気づかされることは多いです。

自分の原体験として海外で働いていたので、日本にいた時に見えていた日本と海外から見た日本は違うし、チャンスはいっぱいあるように見えます。目線を変えるためにも、一度外に出てみることが大事です。海外とコミュニケーションをとることは日本にいてもできるし、積極的にやった方がいいと思います。

海外とのチャネルを広げることが大事

ーーーでは、海外からの生の情報を入手するという観点で、渡辺さんおすすめの方法はありますか?

具体的にどの媒体がいいかは職種や得たい情報にもよるので一概には言えませんが、実際に会ったことがなくても、海外に友達を作っておいて、生のコミュニケーションをすることが大事ですね。

その人から入ってくる情報にはリアリティがあるし、シズル感もあります。そういったチャネルが複数あることによって、海外への感性も高まるし、グローバルにいろんなことができるのではという期待にも繋がりますね。3333.meeting
ーーーどちらかと言えば、インプットをあえて取りに行くということではなく、海外との繋がりを一つでも持っておいて、有機的な繋がりを作ることが大事だということですか?

特に「英語を喋るのがまだまだ苦手だよ」というメンバーもいるかもしれませんが、まずは文章の非同期コミュニケーションだったら、調べながらでも書けますからね。

ーーーまずはそういったところから始めてみたいですね。本日はありがとうございました。