HOME Design チームにGROOVEを生むためのフレームワーク「KPTT」とは?

チームにGROOVEを生むためのフレームワーク「KPTT」とは?

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安藤瑞基

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はじめに

日々、新しい情報が行き交い、ユーザーの必要とするものが刻々と変化し続ける現代において、自分たちが定めた目標を達成するために、振り返りはますます重要になってきています。

しかし、日々のタスクに追われるなかで、仕事が「やりっぱなし」状態になってしまい、成果や課題の振り返りまで手が回らない…と感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は振り返りのフレームワークとして有名な「KPT」を軸に弊社デザインチームで実地している「KPTT」をご紹介します。

目次:
1.KPTとは
2.KPTに「T(ありがとう)」をつけてみて
3.より良いチームを作るために

1.KPTとは

「KPT」とは、振り返りによって仕事やプロジェクトの成長を加速させるフレームワークです。もともとはシステム開発の領域でアジャイル開発における振り返りの手法として多くの組織で活用されてきたものです。

Kkeep = 良かったこと
Pproblem= 悪かったこと
Ttry = 次に挑戦すること

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上記三つの要素に分けて振り返りを行うことで、プロジェクトやチームの課題を放置せず可視化し、生産性を上げるために役立ちます。

2.KPTに「T(ありがとう)」をつけてみて

弊社デザインチームが2022年度上半期に実施した振り返りでは、従来のKPTに「Thanks」を足した「KPTT」のフレームワークを用いて、下半期、更に良いチームにしていくために必要なことを話し合いました。 (ちなみに、ツールは「チームがアイディアを出し合いブレインストーミングするためのオンラインホワイトボードサービスFigJam」を使っています。デザインを扱うチームには特におすすめです)

Kkeep = 良かったこと
Pproblem= 悪かったこと
Ttry = 次に挑戦すること
Tthanks = メンバーへのありがとう

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スクリーンショット 2022-11-21 17.15.37

「KPT」だけではなく「Thanks」を加えることで、自分自身が気づいていなかった価値を発見できたり、チームのメンバーへ普段は伝えられない感謝を伝えることができ、チームに「GROOVE」感を生み出す良い機会となります。

3.より良いチームを作るために

振り返りでは、課題を顕在化させ、解決に導くために「P(problem)= 悪かったこと」を討論します。ただ、チームやプロジェクトをより良い未来に導くためには、悪かったところ指摘をするだけではなく、その指摘を受け入れやすくするための温度感をみんなで作っていく必要があります。 そのためには、良かったところを良いと伝える、悪かったところをダメと指摘するだけではなく、お互いが相手に対して敬意を持っていることを伝えるために「ありがとう」を口にすることが重要だと感じました。

ご紹介した「KPTT」のフレームワークを用いて、みなさんのチームやプロジェクトがより良い未来へ進むことを願っています。

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