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デザインをする上で気をつけている5つのこと

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Juri

&donutsプロジェクトのデザイナー角田です。

今回は、私が日頃デザインをする上で気をつけていることについて書きたいと思います。

少しだけ自分の経歴について触れておくと、デザイナーになる前は全く違う仕事をしていました。そこからデザインスクールに通い、制作会社で勤務の後、IJに入社し、今に至ります。
前職のデザイン会社ではグラフィックデザイン、Webデザインの両方に携わっていました。今でも印刷物のデザインは大好きです。

そんなデザイナー6年目の私が心がけていることについてお話しをしたいのですが、

今回は「まずデザインとは、ターゲットを決め、コンセプトに沿ってトンマナを・・・」などという概念部分の話ではなく、もっと実務に近いところのお話をしようと思います。

気をつけていること①:7割できたら見てもらう

これは駆け出しの頃によく言われていたことですが、今でも大事にしている考えです。

特に経験が浅いうちは、100%のクオリティなんていつまでやってもできません。一人で作っているときは、自分ひとりの思考の範囲に留まっているにすぎないからです。

「フィードバックをもらって再考・ブラッシュアップする→またフィードバックをもらう」の繰り返しで、100%のクオリティに近づくことができるのではないかと思います。

気をつけていること②:客観視を忘れない

制作物を一晩寝かすと全然違った見え方ができて、それまで気づかなかった粗が目立ったりします。

また、思い込みは恐ろしいもので、特に制作に関わる時間と想いが大きくなってくると簡単なことに気づけなくなりがちです。

先程の話にも通じますが、たまには他のメンバーに「これどう思う?」と聞いてみましょう。また、ノンデザイナーの人に見てもらい意見をもらうのも大事だと感じています。

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気をつけていること③:細部に気を配る

細部に「こだわる」のではなく「気を配る」という感じです。「こだわる」というのは、なんとなくデザイナーのエゴになる気がしていて…(「神は細部に宿る」といいますからこだわってもいいと思うのですが、少し気が引けるところがあります)。

私が思う「気を配る」とは、実際にデザインを届けるエンドユーザが違和感なく見られるように配慮することです(あえて違和感を狙うデザインもありますが)。
例えば、提供された写真を何も疑わずそのまま使うのではなく、周りのデザインに合わせて明るさや色味の調整をしたり、余計なものが映り込んでいたら消してあげたり、ということを可能な限り行います。

それにあわせてフォントの選定も慎重に行います。スタンダードなフォントでも、ソフトに頼らずに自分の目で、バランスと視認性の確認をします。

こういった「ちょっとした一手間」でデザインの持つ印象は大きく変わると感じます。

それは、ひいては商品や会社の品質にもつながることかなと思っています。まだまだできていないところも多いのですが、これからも気を配っていきたいと思います。

気をつけていること④:デザインの筋肉を衰えさせない

一つのプロジェクトに関わっていると、どうしてもアウトプットが少ない期間があります。

私の場合は、手を動かしていない(実際にソフトや手書きでデザインをしていない)と、なんだかデザインの筋肉が衰えるような感覚があります。
実際それが不安に繋がったり、フラストレーションになったり・・・

なので、そういったときは副業でロゴやバナーなどを思い切りデザインしてみたりしてバランスを取っています。

会社のお仕事では関わらないような業種のデザインに触れてみると、自分のスキルも幅が広がります。

気をつけていること⑤:身近なデザインをよく観察し考察してみる

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電車の中吊り広告、街頭のポスター、ショップのロゴマーク。

街を歩いているだけでも無数のデザインに出会います。もはやこれは私のクセかもしれませんが、気になるデザインに出会うと、色々なことを想像します。

「どうしてこのレイアウトなんだろう」
「このフォントを選定した理由ってなんだろう」
「どうしてここにこのポスターがあるんだろう」

など、どういった経緯でこのアウトプットになったのかという考察をひたすらしていきます。

ここで大事なのは「できるだけ説明を言語化する」ということです。

「なんとなく」や「かっこいいから」などではなく、クライアントに説明する想定で説得性をもたせる。これが結構いいトレーニングになります。

そのうち、考え方だけでなく

「ここはこんな加工をかけているな」
「この表現はどういう技法でできるんだろう」
「このコピーにすることでユーザの目を引いているな」

などの技術面も高い解像度で見れるようになります。

よくチーム内では、ムードボードなどでデザインを集めて見ながら、

「もう少しこれより柔らかくしたいね」
「これとこれの間くらいがいいね」
「もっと大きくしてもいいかもね」

 といった抽象的な会話をしたりします。デザイナーの、デザインの見方のチューニングの精度が高いほど、チーム内でよりたくさんのアイデアが出せるのではないかと思います。

そういった意味でも多くのデザインに触れることは大事にしていきたいと思います。

終わりに

今回は、デザインをする上で自分が日頃心がけている5つのことを紹介させていただきました。もちろんこれは私が独自に行っていることなので、参考にというのはおこがましいのですが、私のような中堅デザイナーや、駆け出しの方に共感いただけたら嬉しいなーと思います。