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役割という考え方

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安藤瑞基

こんにちは!
インターン生のandouです!
イノベーター・ジャパン Advent Calendar 2020」8日目の記事を担当させていただいております!!

現在僕は、愛知淑徳大学でデザインの勉強している大学4年生であり、岐阜県土岐市というみなさん聞き慣れない土地より、リモートにてインターンをさせていただいております。

今回の記事では最近僕がよく耳にしている「役割」この言葉についてお話しさせていただければと考えております。

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「役割」

最近僕は自身で運用する動画メディアの取材先や某デザイナーのトークセッションにて「役割」この言葉をよく耳にします。

・「この土地でここで生きることが僕たちのこの土地に対する役割なんです」
・「これからのブランドは社会に対してどの感情に作用させるか役割を考えることが大切だと思います」
・「あのお爺ちゃん今は怒っているけど家に帰って娘の前では優しいかもしれないし、孫の前では更にデレデレに優しいのかもしれない。相手に合わせて役割を演じているんだよね」

etc...


彼らは立場や言葉に込められている思いや意図もそれぞれに違うのに、なぜだか同じ言葉を口にしています。


考えたことない自身の役割について


そういえば役割っていう視点で物事を考えたことないな。改めて考えてみたことがある方は少ないのではないかと思います。そもそも役割っていう言葉は自分の可能性を狭めるネガティブな言葉だと考えていました。

「役割をこなしているだけじゃ誰も挑戦しなくなりますよ。」

韓ドラ「ロマンスは別冊付録」にて主人公の一人であるウノは「自分の仕事だけをやっていればいいんだ。」という上司に対してそのような言葉を投げかけていました。

確かに、、。あまりいい言葉には聞こえてこない。
ではなぜ、これからを模索する人々は「役割」という言葉を用いるのでしょうか。

モノサシについて


役割という言葉を使っている人々に共通して言える点、考えてみたところ一貫して文化人類学の思考的アチチュードを持っているということが見えてきました。

文化人類学とは「遠い地自分とは全く異なる場所で生きる人々の生活を観察することで自分たちの生活を客観視し、共通点や異なる点から普段気づくことができない価値や問いを見つけ出すという考え方」です。要するに俯瞰した視点から様々な当たり前を理解し直すということです。

彼らはこの文脈を用い、自身のモノサシ、他人のモノサシ、父親母親としてのモノサシ、店主としてのモノサシ、デザインからのモノサシ、経済からのモノサシ、様々なモノサシを用い客観的に自分がどの位置にいてどんな役割を演じているのかを把握しています。

そうすることで自分が今何に苦しんでいるのかその根本にあるものは何なのか、何に幸せを感じるのかそれはどういった理由でなのか。把握することができるようになります。すると、訳もわからず無理をしなくなる。

リモートでのお仕事が増えてくるなか、時間も場所も垣根がなくなってきている。そんななかでも自分の幸せを自分自身で考える。well-beingな考え方で生きていくためにも「役割」という考え方は必要になってくるのかもしれません。


みなさんはどんな役割を演じていますか?

自身を振り返ってみて自分が今どこにいてどんな役割を演じているのか考えてみてください。
そして自分以外の相手がどんな役割を演じているのか考えてみてください。
もしかしたら、普段は気づけない新たな気づきや面白い発見に出会えるのかもしれません。
そして生活が少し楽になるのかもしれません。

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