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&donutsプロジェクト はじまり物語

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Innovator Japan Editors

こんにちは。千葉県柏の葉で活動しています、&donutsプロジェクトのミヨです。この記事はイノベータージャパン Advent Calender、15日目の記事です。

柏の葉はプロジェクト立ち上げから2年。そして今期新たに神奈川県湘南方面に2拠点目をオープンすべく活動しています。

プロジェクトとして一つの節目を迎える今、柏の葉でのプロジェクトの立ち上げから現在までを同じく立ち上げメンバーのチカと軌跡を辿りたいと思います。

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2年前:&donutsのMissionとVisionについて会議中

立ち上げの原動力は、心の「ワクワク」

─早速ですが、&donutsプロジェクトがどのように始まったかをお聞かせください。

チカ:同窓会から帰宅した夫がワクワクした様子で「Web運用を郊外に移したいという面白い友人がいるんだけど、柏の葉には優秀な人材も場所(KOIL)もあるよね」と。驚きましたが、時短制度を利用しながらも往復3時間の勤務時間に疲れ果てていた私は「制度に自分を合わせるのではなく、働きやすい環境を作りたい。女性が輝き、家庭や社会がもっと元気になるのに貢献できるなんてステキ!」とワクワクが伝染し、何の迷いもなく一歩を踏み出しました。
でも、未経験のWeb業界、1人ではパワーレス、…思ったように進まずに落ち込む日々。そこで、同じ月齢の子どもを持つ友人のミヨに声をかけました。

ミヨ:私は一人目の出産を機に退職し、近所でパートをしていました。シフトを自由に組み、子どもの授業参観や急な病気の場合も調整のきく、納期の長い仕事をしていました。完全分業制で個人で働くようなイメージです。しかし、そのような環境は稀です。

周囲の話を聞いても、会社で休みが取りづらい、業務を他の人に引き継いで帰りづらいなど、子育てしながら働く事が悩ましい社会である事も実感していました。自分の経験から、もっと自由な働き方を拡められたらと感じていました。

また、夫の転勤、子育て、介護などライフステージが変わるたびに環境や仕事を変えていけることは、ステキな事だと思う反面、年齢を重ね、住む所も変わった場合に、自分が求める仕事に就く事は出来ないんだろうなと諦める気持ちもありました。(若い頃より出来る事は増えているにも関わらず、年齢でアウトになってしまう悲しい現状も目の当たりにしていました。)

プロジェクトを成功させることによって、働き方の選択肢が増え、社会が少しでも変わったらいいな、とワクワクしました。

チカ:仕事が都会に集中していて郊外では仕事の選択肢が少ない、子育てや介護、勉学などが理由で働く時間に制限があるとルーティンワークやサービス業が中心となってしまう、という現実への挑戦でもありました。働き方にイノベーションを起こす。それは、制度を充実させるだけでなく、真に「働きやすい」環境を構築していくことへの決意だと思っています。

立ち上げ初期に実感した「自分の苦手は、誰かの得意」

─0→1ならではの醍醐味を教えていただけますか。

ミヨ:Web業界は未経験ながらも、長く事務をしてきた経験から、「あれが足りない」「ここはこうしたら」など、自分の中の引き出しを開けていく感覚で、いろいろと提案出来ることが、楽しかったです。

チカ:何といっても人数が少ないですから、運用業務と同時に広報活動や採用活動、イベント開催などを、本社メンバーと連携して進めました。「なんでも屋」感はまさにカオス。そのワチャワチャした感じさえ楽しめたのは、同じ想いを持つ仲間の存在があったから。ミヨには感謝の気持ちでいっぱいです。

ミヨ:チカとは、性格や得意な事が正反対の凸凹コンビ。考えている事は全く違う、でも見てるゴールは一緒だったりするので、お互いの得意を武器にやるべき業務をデザインしていって、そこがピタッとはまる感覚は面白かったです。まさに「自分の苦手は、誰かの得意」でした。

おかげさまで、今ではメンバーが12名まで増えました。プロジェクトのコンセプトに共感したメンバーが加わる度にピタッとはまるピースが増えて、チームで仕事をする面白みを味わってきました。その成長過程を体感できたのも喜びでした。今はメンバー間で分担を割り振ったり、お互いにサポートしあったり出来、メンバーが多い豊かさを実感しています。

チカ:2人ではなかなか実現出来なかった事が、メンバーが増えるたびに新しいアイディアが加わっていく。経験豊かなメンバーそれぞれの提案のもと、また本社スタッフとの連携のもと、業務を円滑にしていく仕組み作りが出来てきて、2年経った今、立ち上げた時に想像した以上の自治組織になっていると感じています。

課題もメンバーと共に乗り越えてきた

─反対に、苦労したことや大変だったこともあるのでは?

ミヨ:人が増えたり、業務が拡がる度に課題も増えました。課題を解決すると、また新たな課題が見え、やる事は山積みです。

うまくいかないことがあると、今までの人生でやり残していた事を全てやり直しさせられているような気分です。でもそれが楽しい。メンバーととことん話し合い一緒に解決していく。なんだか青春時代を思い出します。

ここで働いていなければ、組織や教育や人生についてもそれほど深く考える事はなかった。子育てにもきっと役立つ、人生を豊かにする広い視野を得る事が出来そうです。

チカ:課題がある時こそ、主婦や母親の経験をフルに活用してきました。時間に余裕のある時は、自分が頑張ればどうにかなってきましたが、今は働く時間に制限があるので過去の武勇伝は通じない。結婚や育児、…と女性はステージが変わる度に、抱えることが増えてくる。でも、目指すはハッピーエンド。その視点が、ビジネスでのwinーwinの関係性に通じていて役立ちました。

みんなが働きやすい環境をつくるためには、様々な立場の人が抱く違和感を表に出していくことが大切です。そこで、直接的なコミュニケーションを常としています。発信するために自分の考えを整理したり、本当のニーズに気付くこと。そして、他人の意見に耳を傾けることで、それぞれが違うんだという理解が進み、自分にも他人にも優しくなれるんだと感じています。

子どもたちに渡していきたい “共創” & “バランス” & “自分らしく生きる” 組織づくり

─今の状況やこれからのことをもう少し詳しくお聞かせください。

ミヨ:私は今、デンマークの教育にも興味があり、このエッセンスは&donutsの働き方や子育てにも取り入れていきたいと思っています。「対話」「自分を知る」「競争より共創」「フラットな関係性」などがキーワードです。

チカ:&donutsプロジェクトでは、個人の意思のもと働き方をデザインしています。最低要件はありますが、働く時間は各自の調整能力に委ねられる。また、半期ごとの目標、そして、長期的なWillもそれぞれ。それが、働き方の自由度に繋がっていると思います。もちろん、放任ではなくプロジェクトマネージャーが伴走してくれています。

ミヨ:一方、チームで仕事をしていくことも大切にしています。お互いのピースを尊重し合い、支えあう。誰しも自分の得意な事をメインに協力して業務を回くことで、高いパフォーマンスを出せるチームにしていきたい。そう語り合って業務の分担やフローを整えてきました。

チカ:自分のことも家族のことも、どちらも大事。ライフとワーク、バランスよく進むことを心がけています。

自分の人生を取り戻し、心がまあるくなる&donutsプロジェクト

ミヨ:妊娠してから、自分の事は後回し。これからは子どもの人生を応援していく未来を思い描いていました。仕事も子どもの為と思って働き始めました。

プロジェクトに参画する前は予想していませんでしたが、このプロジェクトに巡り会って、情熱を傾けられる仕事に出会えました。今は自分の人生を生きていると言えます。真剣に語り合う、心から信頼できる仲間も出来ました。

チカ:ミヨのような体験を柏の葉から広げていきたいと思い、次なる拠点(湘南オフィス)の立ち上げに取り組んでいます。柏の葉&湘南&…。加わってくれるメンバーが“&”で繋がり価値が増していく。“&”の可能性に魅せられています。

ミヨ:&donutsプロジェクトのような働き方が拡大することによって、ドーナツのようにまあるい笑顔が増えたらいいな。たくさんの物語が続きますように…。

チカ:最後まで読んでくださってありがとうございます。人生を変えるようなコト、仕えたくなるコト(仕事)に出会い、ますますハッピーな人が増えていくことを願って☆

May your life be happy days filled with love.

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次回は仕事バリバリかつ育メンのperoさんです。お楽しみに〜!!

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